【ビジネス寓話シリーズ】「化けくらべ」キツネとタヌキが使った科学的営業術!?

2022.01.30

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

キツネとタヌキに学べる「科学的営業スキル」

 

 

今日は大人気の
「ビジネス寓話シリーズ」
をお送りいたします。

 

 

「化けくらべ」

 

 

どんな教訓があるのでしょうか?

 

 

———————————————–

 

むかしむかし、ある村に
「化けるのが上手なキツネ」と「化けるのが上手なタヌキ」
が住んでいました。

 

 

ある日の事、キツネとタヌキがバッタリと顔を合わせました。

 

 

「これはキツネさん。あなたは化けるのがとてもうまいそうだね」

「いやいやタヌキさん。あなたこそ、うまく化けるそうじゃないか」

 

 

二匹はお互いをほめ合っていましたが、話しが変わってきて
「オレの方が化けるのが上手い」
と、喧嘩をはじめたのです。

 

 

「よし、それならどっちの化け方がうまいか、化け比べをしようじゃないか!」

「のぞむところだ! では明日の朝、お宮さんに来てくれ」

 

 

キツネとタヌキはバケ比べをすることとなり
「負けた方が村を出る」
という勝負の約束をしました。

 

 

さて次の日の朝、タヌキがお宮さんへ行ってみると、キツネの姿がありません。

 

 

タヌキは
「おかしいな。まさか、逃げたんじゃあるまいな」
とまわりをキョロキョロ見回します。

 

 

すると社の前にタヌキの大好きな
「あずきご飯」
がそなえてありました。

 

 

タヌキは
「しめしめ、キツネさんが現れる前に腹ごしらえだ」
とご飯に手をのばしました。

 

 

そのとたん、あずきご飯がパッとキツネに変わりました。

 

するとキツネが、いばって言いました。

「どんなもんだい。今日の勝負は、わしの勝ちだな」

 

 

タヌキは
「しかたがない。今日の勝負は、おらの負けだ。そのかわり明日の朝は、お寺へ来てくれ」
と負けを認めました、

 

 

次の朝、キツネはお寺へ出かけて行きました。

しかし、タヌキの姿がありません。

 

 

キツネは
「もしかして、オレに勝てないと思って逃げたかな?」
と言います。

 

まわりをキョロキョロ見回すと、お堂の前にキツネが大好きな
「あぶらあげ」
がそなえてありました。

 

 

キツネは
「なんて、うまそうなあぶらあげだ。タヌキが出てくる前に、腹ごしらえだ」
とあぶらあげに手をのばしました。

 

 

すると、あぶらあげがパッと消えてタヌキに変わりました。

 

 

タヌキが
「あはははは。キツネさん、まんまとだまされたな」
といばって言いました。

 

 

キツネは
「うーん、くやしいが、今度はオレの負けだ」
と負けを認めます。

 

 

それからも二匹はこの村で化け方のうでをみがき、村人たちから
「化け名人」
と言われたそうです。

 

 

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このお話は
「自分が得意なこと」
で勝負をしたお話です。

 

 

結局、同じ方法でお互い騙されてしまうというお話です。

では、なぜ同じ方法でお互い騙されてしまったのでしょうか?

 

 

この点に
「ビジネスの気づき」
が隠れていそうです。

 

 

■キツネとタヌキがやっていたことは営業と一緒

 

 

まず成功した一番の要因は
「本物のように化けた」
ことは間違いありません。

 

 

スキルが無ければ相手の行動を創れないということです。

 

 

スキルが必要という点では
「営業」
でも同様です。

 

 

正しい営業スキルが無ければ
「お客様を契約に導く」
ことは難しくなります。

 

 

ただしこのお話の重要な点は、スキルではありません。

 

 

重要な点は
「相手の好物を知っていた」
という点にあります。

 

 

相手が好きすぎて
「疑うよりも先に手を出させた」
ことでだますことが出来ました。

 

営業においても
「相手のことを良く知る」
ことは最も重要な点の1つです。

 

 

キツネもタヌキも
「相手のことを知ったうえで、スキルを発揮した」
という点が気づきになります。

 

 

正しい事前準備をして
「本番に臨む」
事をしたため上手く行きました。

 

 

先に仕掛けたのはキツネでしたが
「たぬきは同じ方法」
をマネをしました。

 

 

マネをすること自体は悪くありません。

むしろ褒められるべき点です。

 

 

生物の太古の学習法は
「サル真似」
です。

 

 

人間に進化する過程で
「マネ」
をして変化をし続けてきました。

 

 

タヌキが行ったのは
「ただマネをした」
だけではありません。

 

 

ただマネをしたのであれば
「あずきご飯」
に化けていたことになります。

 

しかしタヌキは
「相手の好物」
に化けています。

 

 

上手く言った方法を
「ちゃんと自分のやり方に落とし込むことが出来た」
のがタヌキです。

 

 

その為
「優秀なキツネと肩を並べる」
ことが出来ました。

 

 

ダメな営業は
「同じやり方だけを繰り返す」
事をしています。

 

 

誰別のかで上手くいった方法だけでなく
「過去の自分の経験」
だけでセールスをしている人は多いでしょう。

 

 

A社への提案を、タイトルだけ変えてB社にもしている。

 

 

あなたはこんなことをしていませんか??

 

 

■キツネとタヌキが使っている「科学を基軸とした営業技術」

 

 

キツネとタヌキの技術は
「営業」
においても非常に参考になります。

 

 

重要なポイントは
「好物に化けた」
という点です。

 

 

言い換えれば
「好きなもの置き換えて、視覚情報で見せる」
という技術です。

 

 

人の脳は
「好きなもの、慣れ親しんだもの」
を非常に好みます。

 

 

営業の提案では
「お客様が普段使う言葉で話す」
というのは脳のメカニズムから来ています。

 

 

さらに脳が一番強く反応する情報が
「視覚情報」
です。

 

 

私の教えている営業技術で
「見たものが全て」
を言うものがあります。

 

 

キツネとタヌキはお話の中で
「科学に基づく技術」
を織り交ぜていたため、上手く化かすことが出来たということです。

 

 

あなたの提案でも
「視覚情報に変換する」
事で成約率は飛躍的に上がります。

 

 

できれば
「実際に1度使ってもらう」
ことをすればさらに効果は高まります。

 

 

営業技術の1つである
「仮の所有効果」
という技術です。

 

 

物事がうまく行くのは
「運」
などではありません。

 

 

理論を緻密に組み上げることで
「正しい成果を導き再現できる」
ことになります。

 

 

営業の科学とは
「誰もが同じ結果を再現できること」
を指します。

 

 

私の提唱している
「行動創造理論」
では9,000人以上がトップセールスの技術を再現しています。

 

 

さしずめこのお話の
「キツネとタヌキのレベル」
といったことでしょうか。

 

 

あなたも行動創造理論を学べば
「トップセールス」
にすぐに近づけることでしょう。

 

 

今日はビジネス寓話シリーズ「化けくらべ」をお送りいたしました。

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