僕のおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。

2016.12.27

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

「僕のおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。」

このキャッチコピーをご存知でしょうか?

 

日本新聞協会による

「新聞広告クリエーティブコンテスト(2013年度)」

最優秀賞の広告です。

 

「一方的な『めでたし、めでたし』を生まないために。広げよう、あなたの見ている世界」

という文章につなげています。

 

視点を鬼の子供に変えることで、

「いろいろな見方がある」

ということを印象強く伝えています。

 

インパクトが強かったので、記憶にある方も多いかもしれませんね。

 

 

 

「ビジネスの世界において、この視点は非常に重要です。」

 

普段、事業主、提案者の立場で考えて

 

「自分たちの製品はこんな製品です」

「自分たちのサービスはこんなに素晴らしい」

「他と比べてここが優れています」

 

としてしまいがちではないでしょうか。

 

 

今回はこれを

「桃太郎視点」

とでもしましょうか。

 

これをマーケティングでは

「製品志向」といいますね。

(私はセミナーでは「製品思考」としています。詳しくは後日。)

 

 

そうではなく、一度

「顧客の立場(視点)」(顧客志向)

で考えることはできないでしょうか?

 

鬼の子供の視点に立つということです。

 

 

 

 

はっきり言います。

 

 

「あなたの提案したものを欲しい人は誰もいません」

 

 

これは断言してもいいです。

 

 

顧客が製品を購入するのは

「手段」であり、「目的」ではありません。

 

製品を買うことが目的ではないということです。

つまりその製品が欲しい人は、いないということです。

 

 

有名なマーケティングの話で、ホームセンターのDIYコーナーのドリルの話があります。

 

「顧客はドリルを買いに来ているのではない」

「ドリルで開ける穴を買いに来ているのだ」

 

顧客はその製品・サービスを使うことで、

 

困っていることが解決できたり

より良い状態になる

 

ことを目的としています。

 

 

ただ、提案する側は「製品」を買ってもらうことが目的です。

目の前に同じ製品があったとしても、見ている世界が違うということです。

 

 

鬼が島の光景も、鬼の子供の立場で見れば、世界が変わるということです。

桃太郎は鬼退治をするのが目的ですが、鬼視点に立つとどうなるのか。。。

 

 

 

セミナーでもこの話は良くします。

「顧客にとっての価値」

という視点をトレーニングする機会も非常に多いテーマです。

 

顧客の立場を考えるのですが、

「製品機能からの逆算」

で物事を考えてしまうところに、とどまることが多いですね。

 

 

いろいろな物語

いろいろな関係

いろいろな常識

 

当たり前に思っていることを、俯瞰してみることで新たな視点が生まれますね。

日々の業務の情報が入らない年末年始の休みの際に、昔の物語を違う視点で見てみるのも面白いですね。

 

 レゾンデートル株式会社 ~行動創造理論~

齋藤

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著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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