変化の時代に生まれたケーキ

2017.02.16

齋藤英人
レゾンデートル株式会社 代表取締役
『行動創造理論』第一人者
自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

 

今日は

「ケーキ」

をテーマに考えてみたいと思います。

 

「ミルフィーユ」

というケーキをご存知ですか?

 

名前の由来は

「1000枚の葉っぱ」

という意味です。

 

パイ生地とクリームを重ね合わせるケーキですね。

 

 

伝統ある人気のケーキですが難点があります。

「食べにくい」

ということです。

 

上からナイフを入れて食べようとすると、

カスタードが横にはみ出して簡単に崩れてしまいます。

 上手に食べるには、まずミルフィーユを横に倒し、

フォークで上から押さえてナイフを使うと良いそうです。

 

なお、ミルフィーユのパイ生地を一枚ずつ剥がして食べると、

パイとカスタードのバランスが合わなくなる。

 

というものです。

 

とはいえ伝統的なものなので、

「こういうもの」

「食べにくくても仕方がない」

として受け入れられています。

 

 

ここで気づきがなければ

「進歩」

「進化」

はありません。

 

 

「こういうものだ」

という枠は自分で作っているものです。

 

「固定概念」

と呼ばれるものです。

 

 

普段の仕事の場で

「営業とはこういうものだ」

「マーケティングとはこういうものだ」

「マネージメントとはこういうものだ」

として、変化への抵抗はありませんか?

 

 

「自身の型」

を持つことは非常に重要です。

 

ただ同時に周辺情報をどれだけ

「変数」

にできるかが大切なポイントです。

 

 

例えばミルフィーユでは

「パイ生地とカスタードを組みあわせる」

というのを変えてしまっては、ミルフィーユではなくなります。

 

これが

「型」

です。

 

ただ重ね合わせるのではなく、

別の形で組み合わせて食べやすくすれば

「進化」

となります。

 

 

あるケーキ屋さんでは、

「箱のように生地を組み合わせ器とし、器の中にクリームを入れる」

ことで

「食べやすいミルフィーユ」

を生み出し、人気になったという話を聞きました。

 

 

固定概念にとらわれず、

「女性が食べやすいように」

という想いが詰まったものだと思います。

 

「ミルフィーユはこういうもの」

という固定概念からの脱却と言えるのではないでしょうか?

 

 

ただこれは

「ミルフィーユを極めた」

のちの結果だと思います。

 

「基本形を極めたからこそ、そこからの工夫が生まれる」

というものです。

 

なんでも新しいやり方だけをやればいいというわけではありません。

 

武道や茶道などで

「守破離」

という言葉があります。

 

「守」=「基本を守る」

「破」=「改善を加える」

「離」=「新たな創造をする」

 

 

「自分の型を持つ」

こと

「固定概念にとらわれないこと」

この両方のバランスが大切ですね。

 

 

まず基本を極めること

新しいものを柔軟に受け入れること

 

それらを組み合わせて

「自分の型」

を作り上げていくこと

 

これが

「変化の時代」

で求められているのではないでしょうか?

 

レゾンデートル株式会社 ~行動創造理論~

齋藤

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著者

行動創造理論第一人者
レゾンデートル株式会社代表取締役
齋藤英人

自らが開発した「行動創造理論」を活用し企業研修、公開講座、ビジネス講演など年間100回以上登壇をしており、大手企業や成長企業を中心に営業力向上と売上拡大に力を注いでいる

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